両側検定、片側検定
◆両側検定、片側検定◆
統計的検定で最初にすることは「対立仮説(主張したいこと)」と「帰無仮説」の2つをたてることである。
対立仮説は次の3つが考えられる。
![img src=](https://istat.co.jp/files/953290a917741fa3b8c56ba24be00f43.png)
【具体例】
![img src=](https://istat.co.jp/files/8f78a8afbf9855f2657b838749c3cdc3.png)
①の場合、“異なる”というのは、お年玉金額平均値が、男子が女子よりも高いか低いかはわからないが、いずれにしても異なる”という意味である。この仮説の基での検定を、両側検定という。
②の“母集団のお年玉金額平均値は男子が女子より高い”あるいは③の“母集団のお年玉金額平均値は男子が女子より低い”という仮説のもとでの検定を、片側検定という。
②の”母集団のお年玉金額平均値は男子が女子より高い”という仮説の基での検定を、特に右側検定(上側検定)という。
③の”母集団のお年玉金額平均値は男子が女子より低い”という仮説の基での検定を、特に左側検定(下側検定)という。
片側検定の方が両側検定より有意差がでやすい。有意差が出やすいという理由だけで片側検定を使うのは良くない。特に理由がないかぎり、片側検定は使わない。
「お年玉金額の平均値は、男子は女子より高い」と信じることは悪いことではないが、調査をするまでは男子が女子より高いという情報がないのが通常である。したがって、「お年玉金額の平均値は、男子は女子より高い」という片側検定は望ましくない。
統計的推定・検定の手法別解説
統計解析メニュー
最新セミナー情報
予測入門セミナー
予測のための基礎知識、予測の仕方、予測解析手法の活用法・結果の見方を学びます。
マーケティングプランニング&マーケティングリサーチ入門セミナー
マーケティングリサーチを学ぶ上で基礎・基本からの調査のステップ、機能までをわかりやすく解説しています。
統計解析入門セミナー
統計学、解析手法の役割から種類、概要までを学びます。
アンケート調査表作成・集計・解析入門セミナー
調査票の作成方法、アンケートデータの集計方法、集計結果の見方・活用方法を学びます。
![](https://istat.co.jp/templates/istat_news/img/naka_mail001.jpg)