◆カッパ係数◆
5つの変数について40人の測定データがある。
測定データを二つの計算方法(No1、No2と名称)で変換した。
No1、No2の変換データにクラスター分析を行い、各々4つのクラスターを作成した。
両者のクラスター数は以下となった。
両者の一致度を調べるために、クロス集計を行った。
判別的中率を算出した。
判別的中率=対角線度数の合計÷全度数
=(5+16+7+3)÷40=31÷40=0.775
一致度をカッパ係数(Cohen’s Kappa)で調べた。
判別的中率は「偶然による一致率」を勘案していない点で、 「見かけ上の一致率(observed degree of agreement)」といわれる。
カッパ係数は判別的中率から見かけ上の一致率を除去したものである。偶然の一致率は次によって算出できる。
縦計をT1,T2,T3,T4、横計をY1,Y2,Y3,Y4、全度数をnとする。
カッパ係数=(判別的中率-偶然の一致率)÷(1-偶然の一致率)
=(0.775-0.326)÷(1-0.326)=0.666
カッパ係数は高い値を示し、検定によるp値は0.000で、No1、No2の計算方法によって作成されたクラスター数は一致しているといえる。ゆえに2つの計算方法によるクラスター分けに差異がないといえる。
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