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所長: 「じゃあ次に出力された単相関係数(図3-12・相関行列表の総合評価)を降順で並べ替え、横棒グラフを描いてみて。」

「相関分析」出力結果

単相関係数の棒グラフ
雪乃: 「総合評価を上げるのに重要なのは、技術の高さ、店舗の入りやすさ、設備の充実度で、重要でないのは店舗の清潔感、室内の落ち着き、室内の明るさということですね。」
所長: 「その通り。」

雪乃: 「ここまでは分かりました。だけど、総合評価を高めるのに重要な要素で評価の低い要素を改善すると教えられましたが、どのようにすれば改善要素を見つけることができるかわかりません。」
所長: 「あまり難しく考えないこと、私の言う通りに散布図を描いてください。この散布図を見れば改善要素が分かるんだ。」

雪乃: 「どんな散布図を描けばよいですか。」
所長: 「まずは散布図を描くためのデータを一覧表にしよう。次のような表を作成して。」

1列目:要素名

2列目:各要素の満足率
(図表3-12・基本統計量表の平均)

3列目:各要素と総合評価との単相関係数
(図表3-12・相関行列表の総合評価) ※パーセント表示に

雪乃: 「作成しました。」(図3-14参照)
各要素別の満足率と相関係数
満足率と単相関係数

所長: 「縦軸を満足率、横軸を単相関係数にとり、散布図を描く。」
雪乃: 「できました。」(図表3-15参照)
所長: 「今、雪乃君が作成した数表で満足率と単相関係数の平均値を算出してください。」
雪乃: 「満足率の平均値は32%、単相関係数の平均値は0.42です。」

所長: 「縦軸において、満足率の平均値32%を通る横線を引いてみて。横軸において、単相関係数の平均値0.42を通る縦線を引く。横線より右、縦線より下に位置する領域に着目するんだ。」

(図表3-16参照)
雪乃: 「右下の領域には”技術の高さ”があります。」
所長: 「“技術の高さ”はどのような要素だと思う?」
散布図
散布図

雪乃: 「えーと、”技術の高さ”は縦平均線より右側に位置しているので単相関係数は高く、総合評価を高めるのに重要な要素です。そして、横平均線より下側に位置しているので”技術の高さ”の満足率は低いです。」

所長: 「ということは?」
雪乃: 「”技術の高さ”は総合評価を高めるのに重要な要素であるのに評価が低いので改善しなければいけない要素だと思います。」
所長: 「雪乃君が改善すべきだといった”室内のゆとり”はどのような要素かな。」
雪乃: 「”室内のゆとり”は縦平均線より左側に位置しているので単相関係数は高くなく、総合評価を高めるのにそれほど重要な要素といえません。そして、横平均線より下側に位置しているので”技術の高さ”の満足率は低いです。
ということは、”室内のゆとり”は、評価は低いが重要要素でないので改善する必要がないといえます。」

所長: 「改善する必要がないというのは、いいすぎで、評価の低い要素は改善すべきであるが、優先順位として、”室内のゆとり”より”技術の高さ”を先に改善すべきということだ。」


平均線を加えた散布図

雪乃: 「全ての要素に改善する順番を付けることはできないでしょうか。」
所長: 「いい質問だね。改善度指数という値がある。アイスタットのフリーソフトで改善度指数の計算ができるので算出してみよう。チョチョイのチョイ。ほら結果だ。」(図表3-17参照)
各要素別の改善度指数
改善度指数
※改善度指数はアイスタットのフリーソフト「多変量解析」で求めることができます。
出力結果を降順に並べ替えています。
所長: 「改善度指数がプラスは改善、マイナスは改善不要だ。値が10以上は即改善、5以上は要改善、5未満は改善検討だ。」
 雪乃: 「明星さんの美容院での改善要素は5つで

”技術の高さ”は即改善
”室内のゆとり”は要改善
”店舗の入りやすさ”、”設備の充実度”、”言葉遣い”は改善検討

ということですね。」 

所長: 「そうだ。」 
雪乃: 「所長、改善度指数の求め方を教えてください。」 
所長: (ソフトウエアを使っての求め方はマスターすべきだが、どのような計算式で算出しているかまでは理解しなくていいよ。) 
雪乃: 「難しくてわたしには理解できないということですか。」 
所長: 「うーむ、難しいが挑戦してみる?」 
雪乃: 「はい、ぜひ。」 


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